永谷研一ブログ

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日本の教育制度のたった1つの問題

「2016年、オンライン高校の開校を目指す」
KADOKAWAドワンゴが7月9日、“ネットの高校”プロジェクトの開始を発表しました。

・KADOKAWAドワンゴ「ネットの学校」
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/354/354708/

川上量生代表は
「これからの教育はインターネットを使った通信教育に移行していく」と語ったそうである。
また「高校」に注目したのは、不登校問題を解決したいという思いがあると言う。

そして

角川歴彦取締役相談役は、「日本の教育制度は崩壊しかけている」と話したようです。

高校の不登校者は5万人で増え続けているという。
小中学校を含めたら17万人もの人が不登校という。

今日は「日本の教育制度のたった1つの問題」と題して私なりに書きたいと思います。

今の日本の教育制度は
「教える側に便利」
に出来上がっています。
その大きな仕組みが「学年」です。
学年(年齢)で習得すべき知識を決めておくと
効果測定しやすいのです。

例えば算数・数学においては
・小学校2年で九九を習い
・小学校4年生でグラフを習い
・中学校1年生で二次関数を習い
・高校1年生で微分積分を習う

なんとも良くできた仕組みである。
段階を踏みながら少しずつレベルを上げていける考え抜かれた素晴らしい学習指導要領である。
その証拠に世界の学力調査では日本はトップクラスである。

問題はその階段からはみ出した、
もしくはその階段に乗れない子の場合である。

たまたま低学年時に数字に対する意欲よりも
絵を描くや虫の観察が好きだった子どもがいたとする。
お絵描きや虫をとって観察することは大好きで自ら行う。
しかし算数のどうしても勉強に身が入らない。

当然、算数でいつも点数が低くネカティブな評価を受け続けたらどうなるか。
(「もっとがんばろうね」という本人の意識とは関係無い応援も含めて。)

「自分が算数が不得意である」

と思い込んでしまう。そして

「私は算数がきらい」

となる。

この瞬間、この子どもの算数・数学に対する学習意欲は
長期にわたって不利になる。

実際は、算数の能力が高かったはずなのに、
そのとき(その学年)の興味・関心によって不得意と思い込んでしまうのである。

人にはそれぞれ発達段階に差があったり、物の見方に差がある。今の学年というモデルは、その差を無視している。

それが個性となって社会に役にたつはずなのに、基礎的な学力定着の世代においてこのようなことがあることは非常にもったいないことである。

学年という仕組みは非常に狭い範囲での多様性しか認めないのである。

そして、構造的な問題として、学年が変わればクラスが変わり担当教員が変わる。
また小学校の先にには中学校が中学校の先には高校があり教員は学力の定着の責任を先送りすることが可能である。

いったい誰が学力に責任をもつというのか。
子どもの能力を最大に活かして、子どもたちに「できる」と自信を持たせることが、教育の最大の目的なのではないか。

本当に「学年」という教育モデルは必要なのであろうか。
果たして「生きる力」を育てる教育になるのであろうか。

一部の指導力の高い教員に頼るだけでは、改革は一部となってしまう。
もっと仕組みや社会の構造として、今の時代に適した社会的な教育システムに移行させることができないだろうか。

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